Zend Serverを試す

Zend Serverがβリリースされているので、ローカルで試してみることにした。xamppと比べてみるのもいいかなと。

ダウンロードとライセンスの取得

http://www.zend.com/products/server/downloads
ここからトライアル版とトライアルライセンスを取得する。※ライセンスを取得しなくてもCEとしてなら使える。
トライアルライセンスの取得にはZendアカウントの取得が必要。Zend Studio関係の時に取得したので、ログインするとすぐにトライアルライセンスが表示された。トライアルライセンスの有効期間は30日間で30日を過ぎると、Comunity Editionと同等になるものと思われる。今、ちょうどローカルでの開発作業が佳境に入っているところなので30日というのはいい具合。

インストール

ダウンロードしたファイルを起動すると、インストーラーが立ち上がる。
セットアップタイプには3種類あって

  1. Typical 一番普通
  2. Full インターネット接続があれば、サードパーティーツールも同時にインストールされる
  3. Custom オプションを選択できる。

Customを選択し、テストできそうなものにチェックをいれてインストールしてみた。
DB2 runtime clientもインストールオプションにあったので、試してみる。
MySQL Serverについてはxamppでインストールしたものが入っていたため、インストーラーが受け入れてくれなかった。Zend Serverに移植することが決まったら、xamppをアンインストールして、もういちどインストーラーからインストールできるらしい。
とりあえず、ここがネックになることはないと思うので、次へ。

インストール完了

インストールが完了すると、ブラウザーが立ち上がって、

  • パスワード設定
  • ライセンス設定

を行う。パスワードと先ほど取得しておいたトライアルライセンスを入力する。
このとき、ライセンスを取得入力しないというオプションもあるのでそれでもいいかもしれない。
インストールが完了すると、タスクトレイにアイコンが追加され、そこでApacheの起動・停止・再起動を行うことができる。

初期画面


ダッシュボード、ルール設定、サーバーセットアップ、管理というラインナップ。
ざっと触ってみたところ、素にApachePHPをインストールした場合に比べて、Zend関係のコンポーネントが追加されたことに加え、エラー発生時の監視機能とイベントログが魅力的かもしれない。個人的には、Zend Studioのデバッガー機能を使うのにルーターに穴をあけるのがいやだったので、ローカルにZend Debuggerを簡単にセットアップできたことは収穫と言えるかも。
基本的な設定項目として、mb_stringは無効になっているので、Server Setup -> Directives から確認してONにした方がよさそう。こういう設定をGUIでできる。まぁ、ほとんどの管理者は手書きで十分なんだろうけど、これからはそういう時代ではなくなるのかもしれない。ブラウザー経由ならサーバアカウントも必要ないし。
ん、ZFバージョン、1.7.4だよ?
ってことで、これ、自動でアップデートできるのかな?ってことで、

UPDATEを試す

Administrationの中にupdateというタブがある。(これをクリックすると・・・ウイルスバスターPHP-CGI.exeがCURL接続するのを許可するかどうかを尋ねてくるので許可した。)すると、コンポーネントの一覧のバージョンが出てきて、最新かどうかを表示してくれます。おそらく最新出なかった場合にはリンクが表示されるんだろうと思う。
ZFの最新は今日現在で1.7.6なんだけど、管理画面上の最新は1.7.4。おそらくZend Serverのリポジトリの最新ということだろうと思う。まぁ、インストーラー等の都合を考えれば当然かもしれない。
ZendFrameworkは、標準インストールを選択していれば、C:\Program Files\Zend\ZendServer\share\ZendFrameworkにインストールされている。開発環境であれば、trunkから引っ張ってきてもいいかもしれない。
SVNリポジトリから最新のリリースタグをエクスポートしてくるといいと思う。エクスポートが成功していれば、ZendフォルダのVersion.phpの中の定数が最新バージョンになっているはず。その際、自動アップデートで巻き戻るという事故を防ぐため、C:\Program Files\Zend\ZendServer\etc\LDB.xmlにインストール済みのバージョンが書いてあるので編集しておく。

この行を変更しておく。vistaUACオンの場合は、notepad.exeを管理者で実行にしてから開いて編集する。(あ、もちろん壊れることも考えられるので自己責任でお願いします。)

環境構築

Zend Serverの管理画面が立ち上がった状態なので、環境構築もなるべくこの画面を使ってみることにする。
まず、ログ表示
Apacheのログ、PHPのログを表示できる。Zend Serverだと、PHPのDirectiveに関しては画面上から設定できるがApacheの管理機能まではないらしい。通常通り設定ファイルを確認する。
Program Files内のhtdocsにデータを突っ込むのは気持ち悪いので、自前環境用にディレクトリを掘ることにする。C:\wwwrootとした。httpd.confからextra内のhttpd-vhosts.confをインクルードする。
モックディレクトリにZendの最新ライブラリをインストールしてあるときは、Zend Server内のインクルードパスを変更する。自分で作ったモックだと、インクルードパスを自前でセットしているのでインクルードパスの指定は基本的になくてもいいので削除する。この変更も管理画面から処理できる。設定ファイルをSVNに入れておきたいときは、自前でコミットする必要がある。
無事、モックアプリが起動した。

簡単だw
続きはまた後日。

インストールした環境

Windows Vista ultimate SP1